院長のひとりごと No256

「梅」の花が咲く時期になりましたが、よく似た花に「桃」や「桜」があります。皆さんは、これらの見分け方をご存知でしょうか?

花びらの先が丸ければ「梅」、割れてハート型なら「桜」、尖っていれば「桃」なんだそうです。

お口の中にも「一見似ている!?」と思われているものがあります。それは『歯垢(しこう)=プラーク』と『歯石』です。

『歯垢』とは、歯の表面につく白くてネバっとしたやわらかい汚れです。「食べカス」ではく細菌の塊で、1mgの中には300種類・1億個の細菌が存在します。粘着力があり水に溶けることはないので、うがいでは取れず、歯ブラシなどでこすらないと取れません。

『歯石』とは、歯みがきで取りきれかった『歯垢』が、だ液に含まれるカルシウムなどと結びついて、石のように硬くなったものです。『歯石』は歯にこびりついているため、ご自身で取ることはできません。古くなればなるほど、除去するのに大変労力が必要になります・・・。

『歯垢』や『歯石』を長く放置すると、虫歯や歯周病、ロ臭の原因になります。これらを「歯と歯ぐきの隙間」に溜めてしまうと、歯肉が炎症を引き起こし、歯を支える骨が溶けてしまい、最終的には歯が抜けてしまうのです・・・。

歯周病は自覚症状が少なく、重症化するまでなかなか気づくことが出来ません・・・。

そこで大切なのが2つ。
ひとつは皆さまご自身による歯みがき。もうひとつは、歯科医院での定期検診です。

皆さまと私達の二人三脚で、『歯垢』や『歯石』のない、キレイなお口を維持していきましょう!!
   (文章協力 株式会社シーエイチアイ)