院長のひとりごと No252

日に日に寒くなって来ましたね。食卓に出る物も日に日に変わって来て、我が家では先日、今シーズン初の「栗ご飯」が登場!秋を感じますね!!

食べ物として親しまれる栗は、染め物の材料としても活躍します。なかでもイガの部分を使うと、落ち着いた風合いの茶色が楽しめるそうです。

ところで、イガのような尖った物を触ると、チクチクとした刺激を感じますよね?このような感覚があるのは、皮膚に神経が通っているためです。

実は、私達の歯にも神経が通っていて、「虫歯が痛む」のは、この神経が関係しているのです。虫歯が出来た時、ズキズキとした痛みを感じるのは、虫歯菌が歯の内側にある神経を攻撃しているためです。

大き虫歯が出来てしまうと、虫歯菌によって神経が侵されてしまうため、神経を取り除く処置をしなくてはなりません・・・。歯を残すために大きく削り、内側にある神経を取らなければならないのです・・・。神経を残せるのであれば、出来れば取りたくありません・・・。

なぜならば、神経を取ると歯全体に運ばれるはずの栄養が失われ、健康な歯と比べると枯れ木のようにもろくなってしまうからです。

神経を取ると温度(冷たい・温かい)を感じなくなりますが、痛みは出ますし、虫歯にならないわけではありません。逆に言えば虫歯が進行しても気づくのが遅れ、歯を抜かなければならないことも・・・。

どうしてもやむを得ず、神経を取らなければならないことは多々あります。そうならないためにも、定期検診に来て頂くことで、早期発見・早期治療で歯の神経を守って行きましょう!
 (文章協力 株式会社シーエイチアイ)