院長のひとりごと No250
秋はお月見シーズン!
9月は1年で最も美しいと言われる「中秋の名月」も空に昇ります。月を眺めながらお団子をいただくというのも、なかなか風情がありますよね!?
さて、夜空に輝く月は美しいものですが歯も白く輝いていると、口もとが美しく見えませんか?
歯が白く見えるのは、『エナメル質』という組織があるからです。
歯は『エナメル質』『象牙質』『セメント質』の3つの層からできていて、そのうち『エナメル質』は人体の中で最も硬い組織です。
歯の一番外側にあり、熱いものや冷たいもの・酸性の食品などが敏感な象牙質に触れないように、刺激や虫歯から歯を守っています。
ところが、大事な『エナメル質』が不完全な状態で歯が生えてくることがあります。歯の表面に「白いまだら」が生じたり、虫歯でもないのに歯の一部が茶色や黄色になっている場合は【エナメル質形成不全】の疑いがあります。
【エナメル質形成不全】の歯は、通常の歯よりも虫歯になりやすいのが特徴で、奥歯(6歳臼歯)と前歯が発症しやすい箇所です。
日本小児歯科学会が7〜9歳の児童を対象に行った調査によると、地域差はあるものの、およそ5人に1人が【エナメル質形成不全】だったとのこと。
乳歯の場合は、もともと『エナメル質』が薄く、虫歯になりやすいので、【エナメル質形成不全】の場合はより一層の注意が必要になります。
定期的に検診に通い、プロにチェックをしてもらうこと。そして、日頃からしっかりセルフケアをおこない、お子様の大切な歯を守っていきましょう!!
(文章協力 株式会社シーエイチアイ)