院長のひとりごと No249

日本の夏といえば?

やはり、お祭りや花火と答える方が多いと思います。その花火が、実はヨーロッパ生まれということはご存知でしょうか?

日本の風物詩というイメージが強い花火ですが、その生まれが海外というのは
少し意外かもしれません。

ところで、『歯の治療に関する意外』といえば、「痛い!と思っていた歯が実は別の歯だった」というのが珍しくありません。

では、なぜそうした『勘違い』を起こしてしまうのでしょうか?

『歯の痛み』を脳に伝える役割は、顔の左右にある【三叉(さんさ)神経】という脳神経が担っています。脳から伸びた三叉神経は、おでこ・頬・顎あたりの3つのエリアに繋がっていて、顔に「どんな物が触れた」か、それが「冷たい」か「温かい」かといった情報を脳に伝える働きをしています。

そして、この三叉神経はお口の中にも繋がっているため、歯の痛みもこの神経を通じて脳に届きます。

三叉神経は脳に近づくにつれて1本の神経になるため、末端である歯の「痛み」や「違和感」などは『脳に続く1本道』に到達した際、「お口の辺り」から来たのはわかるけど、細かい場所までは覚えていない状態になってしまうことがある、これが『痛みの勘違いの正体』です。

「痛いと思っていた歯の隣が原因だった」や「上の歯が痛いと思っていたら下の歯が原因だった」「歯だと思ったら鼻の炎症が原因、または目の周りの神経が原因だった」など、

痛みの原因の特定は皆さんご自身では困難なこともありますので、何か痛みを感じたら早めにご相談を下さい。
   (文章協力 株式会社シーエイチアイ)