院長のひとりごと No237
9月になり、日が暮れるのが早くなってきま
したね。セミの鳴き声もいつの間にか少なく
なり、ジョギングをしているとあちこちで秋
の虫の鳴き声が聞こえてきます。
秋と言えば「食欲の秋」。
サンマ・栗・松茸・ぶどうなど、食べ物が
美味しい季節でもありますね。ですが、
そんな秋の味覚を楽しめなくなるかもしれ
ない悪習慣があります。
旬の食材が増える実りの秋に備えて、今回は
味覚障害のリスクを高めてしまう『口呼吸』
についてです。
普段、私たちが無意識のうちに行っている
呼吸法には、『口呼吸』と『鼻呼吸』の2種類
があります。基本的に、哺乳類が行う正しい
呼吸法は鼻から吸って鼻から吐く『鼻呼吸』
で、『口呼吸』を行うのは人間だけです。
犬が「ハアハア」と口で息をしているのを
見たことがあるかもしれませんが、あれは
「パンティング」といって、汗をかけない
代わりに体温を下げようとする時などに
みられる行動。酸素はほとんど肺に送られて
いないようで、正常な状態であれば、やはり
『鼻呼吸』行っています。
人が『口呼吸』を獲得したのは言語を発する
ようになった影響だと言われていますが、
『口呼吸』はあまり良い呼吸法とは言えま
せん。
『口呼吸』をしていると冷たく乾いた空気と
ともに、細菌やウィルスなどの異物が直接
肺に入ってしまうため、『鼻呼吸』に比べて
病気にかかりやすくなります。
『口呼吸』による影響はそれだけではあり
ません。
『口呼吸』は、虫歯や歯周病の原因に
なることも・・・。
続きは次号へ!!
(文章協力 株式会社シ-エイチアイ)