院長のひとりごと No269

2月16日は日本で初めて天気図が作成された「天気図記念日」だそうです。天気図によって、気圧や風速など天候の流れを可視化できるようになったと言われています。

ちなみに、歯科診療における可視化(見える化)といえば「レントゲン検査」を欠かすことはできません。
歯科の病気の中で自覚症状がほとんどなく、レントゲン検査で偶然発見される代表的な物を3つ、今回はご紹介していきましょう。

1つ目は『歯根吸収』
主に歯をぶつけたり矯正治療が原因で、歯の根っこが少しずつ溶けて短くなる現象。一度短くなった根は元にもどらず、歯がグラグラしたり、抜け落ちたりすることがあります。

2つ目は『顎骨膿疱(がっこつのうほう)』
膿疱とは、体の中に作られる袋状の病変で、中でも「顎の骨の中に出来たもの」が顎骨膿疱。最初は自覚症状がないために、知らないまま放置されてしまうことも・・・。

3つ目は『歯の位置や生え方などの異常』
本来あるべき位置や向きに歯が生えていない、あるいは数が足りないや多いと言った異常も、レントゲンで偶然発見されることがあります。
中でも代表的なのが、横向きや斜めに生えている「親知らず」です。

歯科のレントゲン検査には、虫歯や歯周病の有無、進行状況を知るだけではなく、自覚症状のないお口の異常を早期に発見出来るメリットがあります。
病気に早く気づくことで、将来的なリスクに対応出来るほか、症状が悪化する前に適切な治療を受けることが可能となるので、レントゲンはお口の状態を正確に把握する手段として非常に効果的になります。
(文章協力 株式会社シーエイチア)