院長のひとりごと No280
暦の上では「立春」が過ぎ、夕方5時になってもだいぶ明るくなってきました。春に備えて、お雛様や春物の衣類は、早めに手入れを済ませて準備をしておきたいですね。
さて、お口においても日頃の手入れが欠かせませんが、実は治療した後のつめ物やかぶせ物も、その後のセルフケアやチェックが大切です。
治療を受けて、つめ物やかぶせ物が入ると「これで一安心」と思う方も多いのではないでしょうか?これらの修復物には寿命があり、ある調査では、
つめ物 5.4年 かぶせ物 7.1年 ブリッジ 8年
(個人差はあります。これ以上短い人もいれば長い人もたくさんいます)
が、それぞれの平均使用年数と言われています。
治療後もお口の中は状態が常に変化し、過酷な環境にさらされているので、同じ状態を長く保ち続けるのは困難になります。
例えば、無意識での歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、つめ物やかぶせ物が、治療が終わった時点では歯にフィットしていても、非常に強い力が加わると、割れたり欠けたり、外れたりしてしまうのです。
つめ物やかぶせ物の寿命の要因として、もうひとつ忘れてはいけないのが、【2次虫歯】です。
これは一度治療した部位に再度発生する虫歯で、つめ物やかぶせ物の装着後であっても、やがて劣化により生まれたすき間に虫歯菌が入り込み、自覚症状がないまま虫歯が進行し適合が悪くなり、やがて外れてしまう恐れがあるのです。
修復物を長持ちさせるために一番大事なのはセルフケア。その次に定期的なメンテナンスを受け、トラブルを未然に防ぎましょう!
(文章協力 株式会社シーエイチアイ)