院長のひとりごと No285
「舌で歯ぐきを何となく触っていたら、硬いコブのような物があるんですが・・・。」
こんな質問が年に数回あります。
お口の中に硬いけれども体に害がない膨らみ?コブ?が出来ることがあり、それは「骨隆起(こつりゅうき)」と言います。
骨隆起は、主に下の歯の内側(八重歯より少し後ろあたり)や上の歯に関しては、奥から2番目の外側によく見られます。
この骨の膨らみは急に出来る物ではなく、長い年月をかけてゆっくりと大きくなっていくため、「気づいたらいつの間にか出来ていた」と言うことも少なくありません・・・。
ふと気づいた異変に「これってお口の病気?」と不安になるかもしれませんが、骨降起はアゴの骨の形が変化したもので基本的に体に害はありません。
「なぜ、こんなふうに骨が盛り上がるの?」っと気になる方も多いと思いますが、今のところ「遺伝的な要因」や「歯ぎしり」「くいしばり」などが関係していると言われています。
強い噛みしめが続くとその刺激にアゴの骨が反応し、少しずつ盛り上がると考えられています。
骨降起そのものは病気ではないため、治療の必要性はありませんが、「入れ歯が当たって痛い」「発音がしづらい」など、日常生活に支障がきたす場合は、外科的に取り除くこともあります。
また、歯やアゴに強い負担を与えないために、就寝時に使用するマウスピースを作製するのも対策としては有効ですので、検討してみてはいかがでしょうか!?
さて、今年の当院の夏休みは
8月10日(日) ~ 8月17日(日) です。
熱中症に気を付けて、この暑い夏を乗り切りましょう!!
(文章協力 株式会社シーエイチアイ)